ある時、海賊島に新しい風が吹いた。
ある瞬間、海賊島の奥深くに通じる、誰も知らなかった
場所が見つかった。

そこは船の墓場・・・。

永い歳月を経て、腐っていった船などが、深い怨恨と悲しみを抱いて眠っている場所・・・。
そして、世にも奇妙な生物や、魂を持たない肉体らが生息する場所・・・。
【船の墓場】

そもそも、アンデッド魔族は、魔族の支配者であった
「カヘル・ヤヒ」によって、命を落としたり、
魔律に背いて処刑された魔物が、アンデッドとして
蘇ったものだ。

その後、力が弱まった「カヘル・ヤヒ」が深い眠りに
ついたため、ヤヒがその意思を受け継いだ。
このような経緯があるため、カヘル・ヤヒの操り人形とも
呼べるアンデッド達は、ヤヒに対して忠実であるべき
である。
堕落からの調査報告により、スパイの存在を把握した
ヤヒは、影神殿と魔族神殿とをつないでいる
影神殿1階を調査することにした。

ただ、ヤヒが治める魔族神殿のアンデッド魔族達は、
ただ単に与えられた任務を遂行するだけであり、
調査を任せられる状態ではなかった。
また、影神殿1階の「混沌」からも、期待したほどの
協力は得られなかった。

このように、調査するには厳しい状況だったが、
とうとうヤヒは、今まで認知していなかったスパイが、
影神殿1階に存在することをつきとめた。
だが、堕落の予想に反して、大空洞から入ってくる人間の数は、魔族神殿に存在する人間の数と比べて、
とんでもなく少ないものだった。

『これはおかしい・・・』
その時、堕落は、影神殿内部に潜んでいるスパイの存在を疑い始めた。
そもそも、堕落は、自分達の魔族神殿に頻繁に押し寄せてくる人間達が気に入らなかった。
ディアド要塞が貧弱なだけでなく、ラスタバド勢力までも弱体化した影響で、人間達が頻繁にやってくるのだと
考えた堕落は、その対処をするべく、大空洞の出入り口を徹底的に封鎖することにした。
人間界に姿を現したものの、人間達から思わぬ被害を受けたこうむったアンデッド魔族達は、人間達の組織的な
動きを調査することにした。

この人間の調査を行うにあたり、魔族神殿の管理を担当していた「堕落」に白羽の矢が立った。
「堕落」は「ヤヒ」の直属の部下でもあったため、対人間の調査に向いていると判断したヤヒの命令により、
堕落は任務を遂行することになる。
【欲望の洞窟】


海賊王ドレイクが活躍していた頃よりも、もっともっと
以前の話である。
幾多の海賊が争い、商船が略奪され、沈没し、
軍艦と軍艦が戦闘を行った。

その残骸が海流に乗って流れ、やがて海賊島に
打ち寄せられるようになった。
海賊島の奥深くにある洞窟の中には、難破船の
残骸が山のように積もっていた。
それなのに、人間らの侵略により無数の魔族の死体が散らばる影神殿1階に、人間達に殺されることもなく、
『人間との交流』という背信行為をしているスパイがいた。
すぐさま、このスパイはヤヒの部屋に召還され、ヤヒの息ひとつで粉々に処刑された。

ただ、スパイは処刑される寸前に、気になる言葉を残した。
『バルログ様は、聖杯によって生まれ変わるだろう・・・』
『人間の貪欲とずる賢さは、とどまるところを知らぬ。』
『そして我々には、その人間の欲望を利用する方法が、すでにあるのだ・・・』

ヤヒは、先代の「カヘル・ヤヒ」にこの事件を報告した後、自分の部屋に戻り、スパイが残した最後の言葉を、
何度も何度も考えるのであった・・・。


自分達の魂さえも犠牲にしてギルタスを召喚しようと
したダンテスの愚行により、異系の門が少しずつ
開かれて、支配者の姿が徐々に現れ始めた。

もし、ギルタスが完全に姿を見せるようになれば、
この世には「死」しか残らないというのに・・・。
是が非でも召喚を成功させたいダンテスは、自分を含めた『同族のダークエルフ達の魂を生贄にする』ことで、
召喚の儀式を行うことにした。

その結果、召喚には成功したものの、召喚の犠牲となったラスタバドのダークエルフ達の魂は、異界の支配者に
吸収され始めるなど、呪いを受けることになった。
王たるダンテスとて例外ではなく、召喚儀式の契約により魂を売って、デスナイトに変わってしまうのであった。
真冥王ダンテスは、「異界の力」だけが、敵対勢力である「アデンの勢力」を討伐でき、アデンを征服することが
できるのだと堅く信じていた。

異界の力を利用することを考えたダンテスだったが、異界の支配者を召還するのには成功したものの、
召喚相手の力を制御することができなかったため、結界が破壊されるなど、召喚は失敗に終わる。

そして、この失敗から、「異界の支配者を完全にこの世界へ召喚する」ためには、『さらに多くの生贄が必要』と
いうことを、教訓として知るのだった。
【ラスタバド-Lastavard】
一方、ラスタバド3階に侵攻したアデンの勢力で構成される「地上軍」は、苦戦しつつも冥法軍王ヘルバインを
退けることに成功した。
その瞬間、上層部で異変が発生し、ラスタバド全体を大きく揺るがした。

その直後、赤い稲妻と黒い霧がラスタバドを包み込んだかと思うと、倒したはずのダークエルフ兵士達の死体が
動き出し、復活し始めるのだった。
上層部で起こった異変と、次々に復活するダークエルフに危機感を感じた地上軍は、ついに4階に進撃することに
なった・・・。
そもそも、異界とは、死んだ魂らがとどまる場所であり、
地獄だ。

すなわち、大神官ダンテスが召喚しようとした
異界の支配者とは、異界の王『ギルタス』を意味する。
ダンテス
ダンテス
ダンテス
ダンテス
ダンテス
ヘルバイン
ギルタス
ギルタス
ダンテス
カヘル・ヤヒ
堕落
堕落
ヤヒ
堕落
堕落
堕落
堕落
堕落
ヤヒ
混沌
ヤヒ
カヘル・ヤヒ
カヘル・ヤヒ
カヘル・ヤヒ
ヤヒ
ヤヒ
ヤヒ
ヤヒ
バルログ
ヤヒ
ドレイク
ヤヒ

担当記者:雲国テレビ(執筆編集)
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