RMT(RealMoneyTrading)とは、オンラインゲーム内の通貨を、現実世界の通貨に換金することだ。
「リネージュ」だけでなく、「ラグナロクオンライン」や「ファイナルファンタジー」など、ほぼ全ての代表的
オンラインゲームで見られる行為となっている。
2007/02/24 00:00 執筆・編集:雲国テレビ記者(アデンギルド)
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『日本のRMT事情』について、アデンギルドがまとめました。
【AG記事】日本のRMT事情
さらに、キャラクター性能よりも装備性能の影響力が強いオンラインゲームが多いことも、RMTを活発にさせている
要因の一つといってよい。
ゲーム内通貨の取引は、「単なる通貨の受け渡し」でしかないため、運営会社にとってもRMTか否かの判別が
非常に難しく、発覚しにくいため、運営会社が取り締まるのが非常に困難だからだ。
一部ではキャラクター(アカウント)の売買も行われているが、簡便で発覚しにくいゲーム内通貨の取引の方が
圧倒的に多く見られるのは、当然といえば当然である。
多くのオンラインゲームでは、利用規約でRMT行為自体を禁止しており、批判的なユーザーが多いものの、
「利用者」「販売者」ともに後を絶たない。
日本国内のRMT市場規模は、約150億円となっており、利用者は7万人という推計がある。
国内業者は100社以上確認されており、日本人業者2割と外国人業者8割で構成されている。
ただ、通貨取引量では、日本人業者5%に比べ、外国人業者95%と、海外勢力が圧倒的に多く、
彼らは『ゴールドファーマー』と呼ばれている。
労働力の賃金が安いために人材を確保しやすいことと、発展途上国であるため日本円の価値が高いことが、
大きな理由だ。
※いずれも2006年のデータ
また、中国のケースでは、ゴールドファーマーの数は50万人にものぼり、世界全体を相手に稼ぐ金額は
毎月5000億円程度の規模になるという試算もあり、RMT行為が新興産業として成立している実情が伺える。
@ゲーム利用規約違反
全てのオンラインゲームには利用規約が存在しており、この利用規約に同意しなければ、プレイすることはできない。
多くのオンラインゲームでは、RMT行為を禁止事項としているため、規約違反にあたる。
A不正アクセス禁止法や詐欺罪への抵触
最も素早くゲーム内通貨を得る方法は、他人が貯めた通貨を奪うことである。
このため、ハッキングで得た他人のアカウントに接続したり、ゲーム内において詐欺を行うケースに発展することがある。
これらの行為は、日本の法を犯しており、犯罪行為にあたる。
B海外への日本円の流出
外国人業者が多いため、日本円が不正に海外に流出する可能性が非常に高い。
マフィアなどの犯罪組織の資金源になったり、マネーロンダリング(資金洗浄)の役割を果たしているケースも
十分考えられる。
C想定されたゲームの楽しみ方との乖離
開発元が意図したゲームの楽しみ方と、RMTで利益を得ようと考える者の活動は、大きく乖離していることが
ほとんどだ。
「楽しむべきもの」が「稼ぐもの」になることで、マナーの低下やモラルの崩壊を招きかねず、結果として利用者が
減少することでゲーム自体の魅力が損なわれる。
これらの問題点があり、またそれを認識している者が多いにも関わらず、一部の日本人プレイヤーは、RMTを
利用し続けているのが現状だ。
その理由の最たるものは、ゲーム内通貨を用いて購入するレアアイテムへの依存度が高いプレイヤーが多いからだ。
そもそも、オンラインゲームにおいて、レアアイテムの獲得方法は主に2つある。
それは「モンスターからのドロップ」もしくは「アイテム生成による生産」だ。
一般的に、どちらも入手確率は低く、流通量も乏しい。
本来ならば、「NPC商店での販売」もあって然るべきなのだが、多くのオンラインゲームにおいては、購入できない
ケースが多い。
レアアイテムという希少性から考えれば仕方のないことであるが、安価で流通量を確保するということができない。
これにより、プレイヤーからしかレアアイテムを獲得することができないため、定価というものが存在せず、獲得したい
という欲望によって、価格が高騰する傾向にある。
このように、ゲーム内での強さを求めるあまり、レアアイテムに固執してしまうことが、RMT利用に走らせる原因だ。
他の周辺事情としては、「RMT行為が利用規約違反にあたるだけで、国内法に抵触するものではない」という
一般認識も、RMT利用者への追い風となっている。
また、「利用者」と「販売者」それぞれが抱える事情も無視できない。
そもそも、現金が「価値の尺度」であるように、RMTで取引されるゲーム内通貨も「時間と手間の対価」である。
そして、効果が高かったり、素晴らしいものであればあるほど、入手しにくいのが常である。
また、多くのオンラインゲームでは、ゲーム自体の延命化のために、コンシューマーのオフラインゲームに比べて、
生育や獲得が意図的に困難で時間がかかるようになっている。
以上の背景から、RMT利用者は現金はあるが時間がなく、強くなることでゲームを楽しみたい者が多い。
RMT販売者は時間が豊富で現金を欲しており、ゲームで強くなることを求めていない者が多い。
このように互いが補完関係にあるので、そのゲームに人気がある限り、RMT行為は恐らく絶滅しないと思われる。
以上の掲載内容は、アデンギルドの雲国テレビがまとめた個人的見解です。
疑問点や不明点につきましては、コチラまでお寄せ下さい。
アデンギルド 雲国テレビ記者
このようなRMT行為の問題点は、ざっと考えても4つある。
根本的な解決方法が見つからないまま、問題点として指摘され続ける『RMT』行為。
解決する日が先に来るのか、問題視されなくなる日が先に来るのか、今の段階では不明なままです。
ただ、リネージュを楽しんでいる限り、前者を期待し続けるのは、全てのプレイヤーの想いだと思います。
多角的な対処を望みたいですね。